はじめに
在宅勤務やオフィスで長時間座って作業をしていて、なんだか腰が痛い、肩が凝る…そんな経験はありませんか?もしかすると椅子の高さが体に合っていないことが原因かもしれません。実は椅子や机の高さを適切に調整するだけで、体への負担を減らし快適さと集中力を大きく向上できるのです。この記事では、椅子の高さが合わないことで起こりがちな代表的な不調と、正しい高さに調整するためのチェックポイントをご紹介します。カジュアルな内容ですが、専門家の知見やデータも交えて信頼性をプラスしています。ぜひご自身の環境を見直す参考にしてみてください。

椅子の高さが合っていないと起こる主な不調
椅子や机の高さが体に合わないままでは姿勢が崩れ、肩こりや腰痛といった不調につながります。実際、ある調査によればテレワーク導入後に約3人に2人が何らかの不調を感じており、その内容は1位が肩こり、2位が腰痛という結果でした。長時間そのような不調が続くと徐々に集中力も低下し、仕事の生産性にも悪影響が及んでしまいます。つまり、椅子の高さは身体の健康だけでなくパフォーマンスにも直結する重要ポイントなのです。
椅子の高さチェックポイント
では、あなたの椅子は適切な高さになっているでしょうか?オフィス家具メーカーが推奨する正しい座り姿勢のチェックリストに沿って、以下のポイントを確認してみましょう。

① 奥まで深く腰掛けているか
背もたれにお尻をつけ、深く腰掛けることで骨盤が安定します。
② 骨盤の上部が背もたれにしっかり付いているか
骨盤を起こした姿勢を保つことで、背骨の自然なカーブ(S字)をキープできます。
③ 足裏がしっかり床についているか
つま先だけ浮いたりかかとが浮いたりせず、両足裏全体で床に接地できているのが理想です。足が浮いていると姿勢が不安定になり、太ももへの圧迫や血行不良を招きます。
④ 膝・ひざ下の重心がかかと側にあるか
座ったとき、膝から下の体重がつま先ではなくかかとに乗っている状態が望ましいです。こうすると太ももや腰への余計な負荷が軽減されます。
⑤ 膝の位置が座面と平行かやや上になっているか
深く腰掛けた状態で、膝頭が椅子の座面よりも同じ高さか少し上にくるのが適切です。膝が極端に下がっていれば椅子が高すぎる可能性があります。逆に膝が座面より大きく上がるようなら椅子が低すぎるかもしれません。
⑥ ひじの位置は机の高さと合っているか
椅子に座った状態で両肘を自然に曲げ、デスクの上に前腕を置いてみましょう。肘がほぼ90度になっていればOKです。肘が楽な角度でキーボードやマウスを操作できれば、肩や首への負担も軽減されます。
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まとめ
姿勢はすぐに完璧にできなくても、「気づいて」「ちょっと整える」だけでも、体の軽さや集中力が変わってくるもの。まずは今の自分の姿勢に目を向けて、小さな調整から始めてみてください。快適な椅子やサポートアイテムを味方にして、体にやさしいワークスタイルをつくっていきましょう。
参考文献
・厚生労働省「テレワークの適切な導入と実施のためのガイドライン」(2021年)
・日本オフィス家具協会(JOIFA)「正しい椅子の選び方と座り方のポイント」
・株式会社コクヨ「オフィスワーカーの身体不調に関する実態調査」(2022年)
・一般社団法人日本人間工学会「人間工学に基づく作業姿勢と椅子の関係についての研究」
