もう左遷席じゃない!窓際が一番人気の時代へ

オフィスデスク

なぜ私たちは、つい“窓際”を選んでしまうのか?

カフェやフリーアドレスのオフィスなどで、いつも真っ先に埋まっていく窓際の席。なぜ人は、自然と窓のそばに惹かれるのでしょうか?実はそこには、心理的にも身体的にも“快適”と感じる理由が詰まっています。本記事ではその理由をひもときながら、窓際空間の活かし方についてもご紹介します。

自然光と景色がもたらすリフレッシュ効果

窓際には太陽の光が差し込み、外の景色が広がります。人は自然光を浴びることで脳内にセロトニンが分泌され、前向きな気分になりやすいと言われています。また、作業中にふと視線を遠くに向けられることは、目や脳を休める「小さなリフレッシュ」につながります。

「気づくと窓の外をぼーっと眺めている」「明るい席だと集中できる」など、そうした実感を持つ人は少なくないはずです。窓際は、働きながら外界とのつながりや休息も得られる場所なのです。

「安心して座れる」レイアウトの特徴

窓に背を向けて座るレイアウトも人気の理由があります。窓際や壁際は、背中が守られていると感じやすく、人が本能的に安心できる構造だと言われています。上の画像は当社のオフィスの図面ですが、確かに背後が窓や壁になっている席から先に埋まっていくことが多いです。

1. オープンな空間の中でも「自分のスペース感」が得られる
2. 背後に壁があることで、視線や動きが気にならない
3. 適度な“こもり感”があり、集中やWeb会議にも最適

課題と活用アイデア

窓際ならではの快適さがある一方で、気をつけたい点もあります。

課題①:時間帯によって直射日光がまぶしい/暑い

活用アイデア

  • ロールスクリーンやブラインドで遮光・遮熱できるようにする
  • 利用時間を選べるように多目的なスペースとして設置する。

課題②:冷暖房の効きにムラが出やすい

活用アイデア

  • 断熱性能のあるガラスや遮熱フィルムを取り入れる
  • 冷暖房の空気の流れを整えるハイブリットファンを利用する

課題③:画面が見づらいことがある

活用アイデア

  • モニターアームや高さ調整機能のあるツールで角度を調整する
  • ノートPC利用時は反射防止フィルムを貼る

窓際スペースの活用におすすめのデスク3選

1. PLENAtable2 (プレナテーブル2) | UCHIDA

壁際に設置して、外を眺めながら作業ができる内田洋行の片面デスク。フレキシブルな設計で、執務用としてはもちろん、多目的スペースにも幅広く活用されています。

2. WORKFIT (ワークフィット)|KOKUYO

集中したいときにぴったりな、コクヨの片面デスク。視線を遮り、1人で作業に没頭できる設計のため、執務スペースだけでなく、ライブラリーや窓際の集中席にも最適です。窓側に設置すれば、静かな環境で思考を深めることができます。

3. Swift Nex (スイフトネックス) |OKAMURA

体格や作業内容に合わせて高さ調整ができる、オカムラの電動昇降デスク。窓に向けて設置すれば外の景色を眺めながらリフレッシュ、背にして使えば落ち着いた雰囲気の中でリラックス。シーンに応じて柔軟に使える、ワーカーにとっての“特等席”になる一台です。

心地よさは“感覚”が決める

人は「なんとなくここが好き」と感じる場所に自然と集まります。窓際の席が人気なのは、光・景色・安心感という“感覚的な快適さ”がそろっているからこそ。オフィス内にそんな選ばれる場所をつくることが、働く人のパフォーマンスにもつながっていきます。