はじめに
世界的にSDGsや環境配慮へ取り組みが強まっている中、現代のオフィス環境のおいても持続可能性やエコフレンドリーという視点が重要視されるようになりました。働く場所が環境に与える影響を最小限に抑えるためには、つくり手だけでなくつかい手の選択も大きな要素になります。本記事では、エコフレンドリーなオフィス家具の特徴、メリットを簡単に解説します。
エコフレンドリーって?
エコフレンドリーとは、「ecology(生態・環境)」を短縮した「eco」と、「friendly(友好的な・やさしい)」を合わせた造語で、「地球にやさしい」「環境に配慮した」といった意味です。
エコフレンドリーなオフィス家具とは?
エコフレンドリーなオフィス家具は、持続可能な素材の使用や環境への負荷を抑える設計により、製造から廃棄における環境影響の軽減に貢献します。ここではいくつかポイントをご紹介します。
再生材・有機資源の活用
再生プラスチック材や植物などの再生可能な有機資源を原料とするバイオマスプラスチック材、古紙を活用した再生パルプ材などの再生材を活用している。
リサイクル配慮設計
リサイクルしやすいように分離・分解が容易な製品設計の製品、再生資源として利用しやすいように部材自体に材料表示がされている。
リデュース配慮設計
耐久性や品質が高く、長く使用できる設計である。国が定めるグリーン購入法では、リデュースが最優先事項とされています。
省エネ・安全・森林保護
開発や輸送時のエネルギー消費の軽減に取り組まれていて、私たち人間や共生する生命の安全に配慮されている。森林サイクルに配慮した国産材活用がなされている。
JOIFA「グリーンマーク」が適用されている
2001年4月に環境負荷の少ない持続可能な社会の構築をねらいとしたグリーン購入法が施行されました。法の対象は、国、独立法人、地方団体、国民等です。
物やサービスを提供する事業者が環境に配慮した材料や原料を使って商品を開発、販売することや消費者である国民ができる限り環境に配慮した商品を選択するように努めること等が定められています。
グリーン購入法が適応されているオフィス商品には、カタログ等にJOIFA「グリーンマーク」が表示されています。合法的に伐採された木材を使用してることや再生材が使われていることを表しているので、ぜひ商品選定の参考にしてみてください。
環境省 https://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/net/index.html
一般社団法人日本オフィス家具協会 https://www.joifa.or.jp/useful/eco.html
エコフレンドリーなおすすめ商品
多くのオフィス家具メーカーからエコフレンドリーな商品が販売されています。カタログやメーカー公式サイトでは、商品ごとにいろいろな情報が記載されていますので、ぜひ参考にしてみてください。ここではおすすめ商品を一部ご紹介します。
ニンバス Nimbus |UCHIDA
座のウレタンクッションに、植物由来の原料を25%使用したバイオマスプラスチックを採用。石油の使用量削減や地球温暖化抑止に貢献しています。フレームにも再生材が多く使われおり、まさに「環境にやさしいチェア」です。
25MMシリーズ SCAENA スカエナ|UCHIDA
天板に国産材を採用。日々のメンテナンスは必要ですが、木の香りが心地よく、国産材の風合いによりはたらく場に温かみをもたらしてくれます。
シナーラ CYNARA |OKAMURA
最小限の部品と軽量設計により、メーカー従来品と比べ、CO2排出量の約35%削減し、環境負荷を軽減。見た目も軽やかでオフィスにも自宅にもおすすめのチェアです。
イング ing |KOKUYO
脚羽根やキャスターに100%再生樹脂を使用。座面がバランスボールの上に座っているかのように動く仕様になっており、はたらく人の健康にも配慮されたチェアです。
シークエンス SEQUENCE |KOKUYO
天板やパネル素材に古紙や廃棄物リサイクル素材などを使用。天板が自動昇降するため、多様な働き方にも適した設計になっており当店でも人気な商品です。
まとめ
この特集では、エコフレンドリーなオフィス家具についてご紹介しました。いかがでしたでしょうか。
無機質なイメージのオフィス空間の中にも環境について考えられたものがたくさんあります。
つくる人・つかう人それぞれにできることがあるということを筆者もこの特集の制作を通して改めて感じました。オフィス家具の購入を検討される際は、「環境にどんな配慮がされているか?」という視点も加えていただれば幸いです。ここまで読んでいただきありがとうございました!